坂之上(カルバリ)のキリストSakanoueno Christ

水曜日, 1月 28, 2009

嘆息しても憐れみの心を持つイエス

マルコの福音書7:31-8:10
それから, イエスはツロの地方を 去り, シドン を 通って, もう 一度, デカポリス 地方のあたりの ガリラヤ湖に來られた. 人¿は,耳が聞こえず, 口のきけない人を連れて來て,彼の上に手を置いてくださるように願った. そこで, イエス は, その人だけを群衆の中から連れ出し,その兩耳に指を差し入れ, それからつばきをして,その人の舌にさわられた.
そして,天を見上げ,深く嘆息して, その 人に「エパタ . 」すなわち,「開け. 」と 言われた. すると 彼の 耳が 開き, 舌のもつれもすぐに 解け, はっきりと話せるようになった.イエス は, このことをだれにも 言ってはならない, と 命じられたが,彼らは口止めされればされるほど,かえって言いふらした.
人¿は 非常に 驚いて 言った. 「この 方のなさったことは, みなすばらしい. つんぼを聞こえるようにし, おしを 話せるようにしてくださった. 」
そのころ, また 大ぜいの 人の 群れが 集まっていたが, 食べる 物がなかったので, イエス は 弟子たちを 呼んで 言われた. 「かわいそうに, この 群衆はもう 三日間もわたしといっしょにいて, 食べる 物を 持っていないのです. 空腹のまま家に歸らせたら, 途中で動けなくなるでしょう. それに 遠くから 來ている 人もいます. 」 弟子たちは答えた.「こんなへんぴな 所で, どこから パン を 手に 入れて, この 人たちに 十分食べさせることができましょう. 」
すると, イエス は 尋ねられた. 「パン はどれぐらいありますか. 」弟子たちは, 「七つです. 」と 答えた. すると, イエス は 群衆に, 地面にすわるようにおっしゃった. それから, 七つの パン を 取り, 感謝をささげてからそれを 裂き, 人¿に 配るように 弟子たちに 與えられたので, 弟子たちは 群衆に 配った.
また, 魚が 少しばかりあったので, そのために 感謝をささげてから, これも 配るように 言われた. 人¿は食べて滿腹した. そして 余りの パン 切れを 七つのかごに 取り 集めた.
人¿はおよそ 四千人であった. それから イエス は, 彼らを 解散させられた.

イエスは最初の箇所で、「深く嘆息された」とあります。何故、嘆息されたのでしょうか?
①病の人への憐れみの心
②この後に起こる癒しをなされたことに付きまとう騒動のために。
しかし、それでもイエスは癒しをなされたのです。主イエスの癒しは、主イエスが神の子であると救い主であると分からないと本当の意味がないのです。そして、単に自分の癒しのために必要な人になってしまいます。しかし、主イエスはそれをご存知でありながらも、癒されたのです。また、4千人の男性たちだけでもいる群衆に食べるものを与えたのです。それは「かわいそうに」という言葉でした。主イエスの心は憐れむ心です。それを弟子たちにもチャレンジを与えられたのです。信仰と哀れみを持つ心をもてさえすれば、与えることの出来る神様の奇跡をチャンスを与えたのです。
私たちは、その神様の奇跡を行うチャンスをつかんでいるのでしょうか。そのために必要なのは主イエスの憐れみの心、牧者の心、父の心です。分かっていても、あわれみをもつのは難しいものです。それでも、語られるチャレンジを持って歩みます。